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La Arcada Court

建築として造られた商売。一九二六年のアーケードに、ブティックと亀の噴水とブロンズのいたずら。

La Arcada Court
Photo credit: Warren LeMay from Chicago, IL, United States / Wikimedia Commons (CC BY-SA 2.0). All image credits.

Key facts

Narration transcript

歩道から一歩、La Arcada(ラ・アルカーダ)の中へ入ってみてください。今、何が起きたか、気づきましたか。車の音がすっと引いて、光がやわらかくまだらになって、瓦とアーチの小さな店先が並ぶ、屋根のない小道に出ましたね。奥のどこかには、噴水もあります。これは、たまたま店で埋まった古い通り、ではないんです。むしろ逆で、一九二六年に、まさにこの姿になるように、いっぺんに造られたものなんですよ。

だからこそ、この場所はこの散歩にぴったりなんです。La Arcada は、地震のたった一年後に建ちました。建築家の Myron Hunt(マイロン・ハント)とともに設計され、地震で倒れた教会のがれきの上に造られたんです。ねらいは、ただ一つ。買い物を、スペインの小道をぶらぶら歩くような気分にすること。中庭を囲むように専門店やギャラリーが二十軒以上も並んでいて、何かを買うという行為そのものに、ちょっとした演出がついてくるんですね。建築として造られた「商売」です。今のアメリカで、テーマ仕立ての屋外モールを歩くとき、あなたは La Arcada の孫たちの中を歩いているんですよ。

わざと置かれた、小さな楽しみを探してみてください。亀の噴水があって、中庭のあちこちには、遊び心のあるブロンズの人形が散らばっています。その多くは、Bud Bottoms(バド・ボトムズ)という地元の彫刻家の作品です。ふと出くわすように置かれた、金属でできた小さな冗談なんですね。ベンチに座ったビジネスマン。思いがけない場所にいる生きものたち。ここは、ショーウィンドウをのぞくだけじゃなくて、下を見たり、まわりを見回したりすると、ちゃんとごほうびがある場所なんです。

ひとしきり歩き回ったら、State Street に戻って、内陸側へ一区画、Anacapa Street(アナカパ・ストリート)へ渡りましょう。この造り直された町の最高傑作が、その一区画先で待っているんです。County Courthouse、郡庁舎です。