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Granada Theatre
八階建て。今もダウンタウンでいちばん高く、ほかの何もが高くならなかった理由です。
Key facts
- 一九二四年四月九日開業。八階建てで、長く「Santa Barbara 唯一の摩天楼」とうたわれました
- 今も downtown Santa Barbara でいちばん高い建物です
- Los Angeles(ロサンゼルス)の建築家 A. B. Rosenthal による、スパニッシュ・ムーア様式の設計
- 今日のダウンタウンの、約十八メートルという高さ制限を引き起こしたのはこの建物だ、と地元では言い伝えられています
- 歴史ある正面の壁を残してうしろを建て直し、二〇〇八年に舞台芸術の劇場として再オープンしました
Narration transcript
はい、左手にあります。これが Granada(グラナダ)。淡い色の八階建ての塔で、てっぺんに小さな瓦の飾りがついています。そして今日まで、downtown Santa Barbara でいちばん高い建物なんですよ。ちょっと地味な記録に聞こえるかもしれません。でも、これが一九二四年からずっと、まる一世紀のあいだ守られている記録だと分かると、話は変わってきますよね。このダウンタウンは、それ以上高くならなかったんです。
ここで足を止めるのには、わけがあるんです。Granada は「Santa Barbara 唯一の摩天楼」として開業しました。そして地元の人が語りたがる話では、町はこれをひと目見て、こう決めたそうです。もう二度と、こんなに高くしない、と。本当に Granada だけのせいだったのか、正直そのあたりは記録というより言い伝えに近いんですけどね。それでも Santa Barbara は、低くて横に広がるスカイラインに落ち着いて、それを一生懸命に守ってきました。今もダウンタウンには、高さ約十八メートルという制限があります。つまり、町でいちばん高いこの建物は、ある意味、町が自分自身に勝った「議論」でもあるんですね。
それが、あなたに何をくれたか、見てください。高さで張り合うものが何もないので、目線はガラスの壁を上へたどるかわりに、屋根から屋根へと横に流れていきます。赤い瓦、鐘楼、そしてその奥の山々。Granada は、ルールを作った「例外」なんです。
建物の中は、第二の人生を歩んでいます。昔の映画の宮殿を、この正面の壁はそのままに、うしろ側を建て直して、二〇〇八年に舞台芸術の劇場として再オープンしました。だから外側の殻は一九二四年、その中の劇場はほとんど新品なんです。見た目より古くて、見た目より新しい。その両方が、いっぺんに本当なんですね。
さて、ほんの少し先へ進んで、左の角を曲がって Anapamu Street(アナパム・ストリート)に入りましょう。そこにあるのが、ダウンタウンでいちばん静かな宝物のひとつ。この町のほとんど何よりも長くここにある、本屋さんです。