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El Presidio & El Cuartel

町がそこから育った一七八二年の砦。一七八八年の El Cuartel は、California で二番目に古い現存建築とも言われます。

El Presidio & El Cuartel
Photo credit: T.H. Murphine / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0). All image credits.

Key facts

Narration transcript

ここで歩道に立ち止まって、向かいの、低くて飾りけのない日干しレンガの建物を見てみてください。分厚い土の壁、小さな窓、あの郡庁舎のような華やかさは、どこにもありません。これが El Presidio(エル・プレシディオ)です。あれだけ立派な建築を見てきたあとだと、拍子抜けするくらい地味に見えますよね。でも、それこそが、この場所の大事なところなんです。

ここが、Santa Barbara が本当に始まった場所なんですよ。一七八二年、スペインがこの場所に砦を築きました。California の海岸沿いに造られた四つの軍事拠点、プレシディオの、いちばん最後のものです。今日あなたが歩いてきたものは、ぜんぶ、ここから外へ広がっていったんです。そして目の前の小さな日干しレンガの建物、El Cuartel(エル・クアルテル)は、一七八八年ごろに完成しました。これは町全体でいちばん古い、今も建っている建物で、California 全体でも二番目に古い現存建築だと、よく言われるんです。あなたがここまで感心してきた、ほとんどどんな「古い」ものよりも、年上なんですね。

ここに立つと、このツアーぜんぶの、美しい皮肉が見えてきます。この散歩で本当に大昔の建物は、うっかりすると見向きもせずに通り過ぎてしまう、この地味な茶色い箱なんです。いっぽうで、そのまわりを取り囲む、まばゆいスペインの「古い町」、劇場も、郡庁舎も、アーケードも、そっちが若いほうなんですよ。この砦の時代は、こんなふうだっただろう、と人々が想像した姿に合わせて、一九二〇年代に造られたんです。本物の古いものは、地味。にせものの古いものは、うっとりするほど美しい。それが Santa Barbara なんです。

中に入る必要はありません。ここから眺めるだけで大丈夫ですよ。それから少し南へ、De la Guerra Street(デ・ラ・ゲーラ・ストリート)の方へ進みましょう。堂々とした古い日干しレンガのお屋敷と、その周りに造られた買い物の中庭が待っています。Casa de la Guerra と El Paseo です。