Marina City
「とうもろこし」ツインタワー——空に浮かぶひとつの街。
Key facts
- 1964年完成
- 設計:バートランド・ゴールドバーグ
- 65階建ての丸い「とうもろこし」ツインタワー
- 下の19階分はらせん状の駐車場
- かつて世界一高い住宅タワーだった
Narration transcript
では、右手をご覧ください。シカゴでいちばんひと目でそれとわかる建物、Marina City の丸いツインタワーです。みんなが親しみを込めて「コーンコブ」——とうもろこしと呼んでいるんですよ。一九六四年に完成、設計は建築家の Bertrand Goldberg(バートランド・ゴールドバーグ)。この六十五階建てのタワーは、まったく新しいものでした。真ん丸のアパートで、花びらのような形のバルコニーがぐるりと並んでいて、それがとうもろこしの粒のようなでこぼこに見えるんですね。完成したときには、世界でいちばん高い住宅で、いちばん高いコンクリートの建物でもあったんです。ゴールドバーグには「街の中の街」という大きな構想がありました。それぞれのタワーの下から十九階分は、へりが開いたらせん状の立体駐車場になっていて、住人は車でスロープをのぼって、空の上に駐車できるんです。その上には、くさび形の部屋が並んでいて、退屈な四角い部屋なんてひとつもありません。次の話はお子さんが大好きなんですよ。駐車フロアのへりが開いているので、映画のスタントで車がそのまま端から飛び出したことで有名なんです。建物の足元では、タワーが自分たちの小さな港——マリーナで川と出会っています。だから Marina City という名前が付いたんですね。