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State Street Promenade

二〇二〇年から車が通らない。メインストリートは何のためにあるのか、という街のいちばん新しい問い。

State Street Promenade
Photo credit: Warren LeMay from Chicago, IL, United States / Wikimedia Commons (CC BY-SA 2.0). All image credits.

Key facts

Narration transcript

State Street に出てきましたね。そして、その日によっては、車が一台も見えない道路の真ん中に、あなたは立っているかもしれません。これは、偶然じゃないんですよ。State Street のこの区間は、二〇二〇年から車が通れなくなっているんです。市が車道をからっぽにすると、ほとんど一晩のうちに、人がそこを埋めていきました。テーブル、ベビーカー、大道芸人、そして、かつて車線だった場所で出される、まるまる一食のディナー。人々はこれを State Street Promenade、ステート・ストリート・プロムナードと呼んでいます。

これが、この散歩の締めくくりにふさわしいんです。というのも、これは、ツアー全体がずっと語ってきたのと同じ争いが、現代の服を着ているだけだからなんですよ。百年前の問いは、「ダウンタウンは、どんな見た目であるべきか」でした。その答えが、義務づけられたスペインの町だったんです。今日の問いは、「メインストリートは、何のためにあるのか」。車か、人か。そしてこの町は、あのバリケードが置かれてからずっと、それを言い争っているんです。今日ここに立って、あなたがどんな State Street に出会ったとしても、その未来は、まだ本当に決まっていない、ということを知っておいてください。これは、あなたの足の下で、今も書かれ続けている歴史なんです。

このあたりの、屋根のない Paseo Nuevo(パセオ・ヌエボ)に面したお店を、見回してみてください。一九九〇年に開いたこの一角は、今の専門店の姿。ぶらぶら歩くことを、一つの体験として売り続けてきたダウンタウンの、いちばん新しい章なんです。さかのぼれば、La Arcada や El Paseo にまでつながっていますよね。同じ本能の、新しい世紀のかたちなんです。

これで、ツアーはおしまいです。十のスポット、そして一つの、しつこいくらいの考え。この町は、自分がどんな姿でありたいかを、みずから決めた。それも二度、百年をへだてて、ね。

ここからは、どうぞゆっくり、プロムナードを歩いて State Street を上って、Arlington とスタート地点へ戻ってください。自分のペースで大丈夫ですよ。行きに見たものを、今度は反対側から、ぜんぶ通り過ぎることになります。そしてもう、あなたには、どの「古い」がどれなのか、分かっているはずですから。