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Welcome to Fabulous Las Vegas sign

看板には Las Vegas とあるけれど、あなたが立っているのは Paradise。この街が唯一変えないもの、それは「変わり続ける」という習慣です。

Welcome to Fabulous Las Vegas sign
Photo credit: Thomas Wolf, www.foto-tw.de / Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0). All image credits.

Key facts

Narration transcript

まっすぐ前をご覧ください。中央分離帯の上、銀色のダイヤ形の中に、七つの文字が輝いています — WELCOME TO FABULOUS LAS VEGAS。走り出す前に、このツアーの仕組みをひとつだけ。ナレーションはハンズフリーで、ひとりでに流れます。画面は助手席の方のため、あるいは車を停めたときのためのものです。運転される方は、決して見ないでくださいね。目は道路に向けたまま、あとは声にすべてお任せください。

さて、看板の話です。デザインしたのは Betty Willis(ベティ・ウィリス)さん、一九五九年のことでした。すてきなのはここからで、彼女はこれに著作権を取らなかったんです。「この街への贈り物」だと言ってね。だからこそ、ネバダ中のTシャツやショットグラス、冷蔵庫のマグネットにまで、この看板が載っているんですよ。国の史跡、National Register of Historic Places にも登録されていて、二〇一四年からはソーラー電力で光っています。

さっそく砂漠のいたずらをひとつ。看板には Las Vegas とありますが、実は今、Las Vegas にはいないんです。ここは Paradise(パラダイス)という名前の町。カジノのオーナーたちが一九五〇年、市の税金を逃れるために生み出した、非法人の町なんですよ。Strip の大半は、そもそも市の中には入っていないんです。

そして後ろにあるのが空港です。ここではスロットマシンが、ゲートを出たところからもう始まっています — その数、およそ千三百台。手荷物受取所にたどり着く前から、待っているんですね。二〇二一年に Harry Reid International(ハリー・リード・インターナショナル)と改名されましたが、常連さんは今でも McCarran(マッカラン)と呼んでいます。

では、これから二時間のテーマを。この街について、多くの人が見落としていることです。Las Vegas が唯一変えなかったもの — それは「変わり続ける」という習慣なんですよ。この通りは、だいたい二十年ごとに自分を爆破しては、建て直してきました。これからご案内するものの半分は、もう消えてしまった何かの「跡地」なんです。

この道を、南から北へ、一本の線としてたどっていきましょう。まずは駐車場を出て南行きの車線に入り、すぐ先の Sunset Road で U ターン、Las Vegas Boulevard を北へ戻ってきてください。このまま Strip を端から端まで走っていきますね。最初は左手、陽を浴びて輝くブロンズと金色のタワー、Mandalay Bay です。